「まだ20代なのに、なんでこんなに髪が抜けるんだろう…」
「生え際が後退してきた気がするけど、これってAGA?」
「朝のシャワーで抜け毛が多くて不安…」
そんな不安を抱えて検索にたどり着いた方も多いのではないでしょうか。
実際、AGA(男性型脱毛症)は30代以降の悩みと思われがちですが、近年は20代前半から治療を始める人も少なくありません。
厚生労働省や皮膚科学会のデータでも、20代男性の約10人に1人がAGAを発症しているともいわれています。
しかも、AGAは進行性ですので「まだ大丈夫だろう」と放置していると、30代に入る頃には薄毛が一気に進むケースも少なくないのです。
今回はAGA治療初心者の方が気になる「20代のAGAの見分け方や治療」について、調剤薬局の現場で7年働いているベテラン薬剤師の視点からわかりやすく解説します!
本記事では、以下のような疑問を解決していきます。
- なぜ若くしてAGAが始まるのか
- 20代のうちに治療を始めるメリット
- 20代からAGA治療を始める際の注意点
本記事の信頼性
執筆者は現役の薬剤師として、これまで数多くの患者さんのAGA治療をサポートしてきました。
専門的な知識と現場経験をもとに20代のAGA治療について医療的な視点で正確にお伝えします。
AGA治療は正しい知識と信頼できる情報を得ると、ムダな時間や費用をかけずにスタートできます。

早く気づけた今こそ、一番リスクが小さいタイミング。
後悔しないためにも、まずは正しい知識から手に入れていきましょう。
20代でもAGAになる?発症のリアルと統計
AGA(男性型脱毛症)は中高年の悩みというイメージがあると思います。
しかし、実は近年、20代からAGAを発症する“若ハゲ”が急増しているのです。
20代でAGAを発症する割合は?
日本皮膚科学会や国内の統計データによると、20代男性の約10人に1人がAGAを発症していると言われています。
さらに、薄毛が気になり始める平均年齢も年々若年化しており、20代前半で初期症状が出るケースも珍しくありません。
- 20代前半:薄毛を自覚する人は約6〜7%
- 20代後半:薄毛を自覚する人は約10〜12%
- 30代以降:急激に発症率が上昇し、30代後半では20〜30%
以上のように、20代男性の約10%前後がAGAを発症しているとされ、さらに「薄毛が気になり始めた」と感じる人まで含めると、約15〜20%が薄毛リスク層に入ります。



20代のうちから対策を始めないと、30代以降に一気に進行する可能性があるのです。
なぜ20代でもAGAになるのか?
AGAの直接的な原因は、男性ホルモン「テストステロン」が変換されて生成されるDHT(ジヒドロテストステロン)といわれています。
このDHTが毛根にある「男性ホルモン受容体」と結びつくことで、髪の成長期が短縮し、細く弱い毛が増えることで薄毛が進行するのです。
AGAは遺伝要因が大きいとされていますが、20代ではさらに生活習慣の乱れが発症・進行のスピードを加速させます。以下のような習慣がある人は注意しましょう!
- 睡眠不足(成長ホルモン分泌の低下)
- 偏った食生活(タンパク質・ビタミン・ミネラル不足)
- 過度なストレス(交感神経優位による血流低下)
- 喫煙・飲酒習慣(血管収縮・活性酸素増加)



「遺伝+生活習慣」で薄毛が一気に進行する可能性があります。
20代AGAの特徴
- 特徴1:進行が早いが、改善もしやすい
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20代は男性ホルモンの分泌量が多く、DHTによる毛根への影響も強いため放置すると半年から1年の間で急速に進行することも珍しくありません。
- 特徴2:心理的ダメージが大きい
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恋愛や就活等のイベントが多く、心理的なストレスになることが多く、若いのに薄毛という周囲への視線がコンプレックスの原因になることも多いです。
- 特徴3:改善もしやすい
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30~40代よりも毛母細胞(髪の元となる細胞)が生きているケースが多いため、治療薬に反応しやすいのが特徴です。同じ薬でも治療効果が出やすく、治療費も少額で収まることが多いです
20代のAGAは、発症に早く気づき、適切に対策できれば改善しやすいという大きなメリットがあります。
逆に放置すると、30代以降に一気に進行してしまい、治療期間も費用も増大するリスクがあります。



「もしかして自分も…」と感じたら、生活習慣の見直しと並行して、早めにAGA専門クリニックで相談することが最も効果的な一歩です。
20代でも油断できないAGAの初期症状
AGA(男性型脱毛症)は進行性のため、初期段階で気づけるかどうかが治療成功の分かれ目です。
特に20代は毛根の力が残っているため、早期に治療を始めれば高い改善効果が期待できるのが特徴ですので自身でのセルフチェックは怠らないようにしましょう。
AGA初期サインのセルフチェック
- 1. 生え際がM字に後退している
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- おでこの両端が後退し、M字型のラインになっていないか鏡で確認
- 過去の写真と比べると変化がわかりやすい
- 2. つむじの地肌が目立ってきた
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- 鏡やスマホのインカメラで頭頂部を撮影
- 頭皮の透け感が強くなっていないか確認
- 3. 髪が細く・柔らかくなった
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- 髪のハリ・コシがなくなり、細く頼りない毛が増えてきた
- 抜け毛を触ると以前より細いことが多い
- 4. 抜け毛の量が増えている
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- 朝の枕元やシャワー後の排水口に明らかに多い抜け毛
- 健常範囲は1日50〜100本。これを超える場合は注意
- 5. 頭皮の脂っぽさ・かゆみ
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- 皮脂分泌が増えてベタつきやかゆみを感じる
- 脂漏性皮膚炎など頭皮環境悪化も併発しやすい



以上の項目に2つ以上当てはまる場合はAGAの初期症状の可能性があります。
気づいた段階で専門相談を検討しましょう。
セルフチェック後の次のステップ
月に一度同じ角度・照明で気になる部分の生え際、頭頂部を撮影し記録に残しましょう。
客観的に進行を確認できるので初期での発見につながり将来的なリスクを減らすことができます。
自己での判断が難しいとき、AGAの進行がみられるときはAGA専門クリニックで無料カウンセリングを受けてみましょう。
オンラインでの診察も今はできるので、自宅からご気軽に相談できるので抵抗感なく医師に相談することができますのでお勧めです。
20代のAGAは気のせいと思い放置しやすいのですが、セルフチェックを行うことで初期段階で治療をおこなうことができ、治療効果も高く、費用も抑えることができます。



生え際やつむじの変化、抜け毛の増加に気づいたら、早めに専門相談を受けるのが安心です!
20代AGA治療の費用とコスパ|早期治療が一番お得な理由
「AGA治療って高額そう…」「20代で続けられる費用なの?」
そんな不安を持つ方は多いですが、実は月3,000〜10,000円程度から始められる治療が主流です。
AGA治療は保険適用外ですが、薬の種類やクリニックの方針で大きく費用が変わるため、まずは目安を知っておくことが大切です。
20代と30代以降のコスト比較
基本的な治療の相場は以下の通りなのですが、20代で治療を始める場合と30代以降で治療を始める場合ですと治療費や治療効果に大きな差があります。
20代でAGA治療を始める場合
20代のAGAは毛包(毛根)が完全に死滅していないケースが多いため、「抜け毛予防薬(フィナステリド・デュタステリド)」のみで進行を止められることが多いです。
- 費用目安:3,000〜8,000円/月
- 治療期間:半年〜1年で効果実感 → その後は維持療法のみ
30代以降で始める場合
30代になると、毛包がすでに萎縮・消失している部位が増えるため、「抜け毛予防+発毛促進(ミノキシジル併用)」の2方向治療が必須になることが多いです。
- 費用目安:10,000〜20,000円/月
- 治療期間:1年〜2年以上かかるケースも多い



早期で治療をすることによりコスパもよく、治療効果も得やすいというデータが出ています。将来のコストを抑えるためにも、初期症状の段階で治療を始めることをお勧めします!